投資手法

配当狙いの長期保有を続ける3つのポイント!失敗から学んだ投資スタイル!

 

25年8月期3Q決算で、業績の上方修正と株式分割に伴う優待拡充を発表した良品計画(7453)は、この半年間で株価が約2倍になっています。

(新年1月6日の始値3,616円から昨日7月11日の終値は6,979円)

バターチキンカレーに不揃いバウム、美容液や化粧水など国民的定番商品を多数輩出している企業なので、保有して恩恵を受けている人も多いのではないでしょうか。

ぱぱハム
ぱぱハム
こんにちは、ぱぱハムです。

私は、植田ショック真っ只中の8月5日に、保有していた良品計画の株を狼狽売りしてしまいました。

取得単価は1,728円でしたので、保有を続けていれば今頃は約4倍でした…

大きな後悔が残る失敗体験です。

しかし、この失敗から自身の取引判断の悪さを自覚したことで、投資スタイルを確立できました。

安定したリターンを長期的に得たいのならば、配当を重視した長期投資こそ、着実な資産形成へと導く方法だと考えたのです。

今回は、私の投資スタイル「配当狙いの長期保有」を続けていくために実践している3つのポイントを紹介します。

配当狙いの長期保有を続けていく際のポイント

「含み益が大きい今は売り時かも」

「これから株価が大きく下落しそう」

「今後の業績に不安が出てきた」

というように、株を保有していると様々な売りたい誘惑に襲われます。

そんな誘惑に負けずに長期で保有を続けるにはどうしたらいいのか?

ポイントは以下の3つです。

1.売却益ではなく年間配当額を目標にする

2.増配が期待できる銘柄を集める

3.割安なタイミングで株を買付けする

ひとつずつ見ていきましょう。

1.売却益ではなく年間配当額を目標にする

まずは、持っている株の評価額を気にしないことが必要になります。

株価は様々な要因で日々変動するものですが、この評価額の上下に一喜一憂してはいけません。

ダブルバガーのような株価上昇を目標にするのではなく、年間配当額を増やすことを目標にしてください。

年間配当額は、保有株を売却するか減配がない限り減りません。

株を売らずに買い続ければ、年間配当額は着実に増加します。

ぱぱハム
ぱぱハム
年間配当額に着目することで、一時的な株価変動に左右されず、長期的な視点で投資を続けられますよ。

2.増配が期待できる銘柄を集める

配当狙いの長期保有において、もっとも嬉しいことは増配です。

増配が期待できる銘柄を集められれば、保有期間が長くなるほど取得利回りが上昇してより多くの配当金を受け取れます。

増配が期待できる銘柄と判断する際には、以下の3つのチェックポイントを確認してください。

・稼ぐ力がある

 例えば、ROE(自己資本利益率)が10%を超える企業や、EPS(1株当たり利益)が毎年成長している企業は、増配のための原資を稼ぐ力があると判断できます。

・財務基盤が安定している

 例えば、株主資本やBPS(1株あたり純資産)が増加している企業、自己資本比率が高い企業は、一時的な業績悪化にも耐えて配当を維持できる安定した財務基盤があると判断できます。

・株主還元意欲が高い

 例えば、5年以上続けて増配実績がある企業や、累進配当やDOE(自己資本配当率)などの配当政策を明言している企業、例年自社株買いを行う企業は、株主還元意欲が高いと判断できます。

ROEについて書いた記事
ROEを活用して投資価値を見極める!~安定した配当収入への道~

3.割安なタイミングで株を買付けする

なるべく割安なタイミングでの買付けを狙います。

どんな優良企業でも、割高なタイミング(配当利回りが低い状態)で買付けると年間配当額を増やすまでに時間がかかるからです。

現在の価格が割安かどうかを見極めるには、以下の指標をチェックして企業価値を総合的に判断しています。

・ROE

ROEを確認して、企業の稼ぐ力を評価します。

・EPSの成長率

EPS成長率を見て企業の成長実績を評価します。

・ネットキャッシュ比率

ネットキャッシュ比率を確認して、企業の資産価値を評価します。

・キャッシュニュートラルPER

キャッシュニュートラルPERを確認して、企業の投資回収期間を評価します。

ネットキャッシュ比率、キャッシュニュートラルPERについて書いた記事
保有銘柄の割安度をチェック!ネットキャッシュ比率・キャッシュニュートラルPER

まとめ

配当狙いの長期保有を続けるためには、以下3つのポイントが重要になります。

1.売却益ではなく年間配当額を目標にする

2.増配が期待できる銘柄を集める

3.割安なタイミングで株を買付けする

特に、目標を年間配当額にできるかどうかが、長期投資家としての最初の難関です。

私の場合は、暴落時に狼狽売りしてしまった判断の悪さから、配当狙いの長期保有というスタイルを貫く覚悟ができました。

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